友禅 龍虎獅子　L

Yuzen ryukoshishi

龍、虎、獅子をあしらった男性の羽裏（羽織の裏地）から。

龍虎獅子は立身出世、強さを表す代表的なモチーフ。

また中国では互いに好敵手であると動物であるが、三頭が一緒に描かれるのは珍しい例だと言える。

伝統的な絵柄の龍虎に対して洋風でモダンな獅子が一緒に描かれていることで、和洋折衷が流行した当時の雰囲気を感じることができます。

当時男性は羽裏の柄を絵師に特注することも無く、景色より裏地を派手にすることが粋とされていました。

江戸時代、奢侈禁止令の影響で庶民は贅沢品や華美なものを買えなくなりましたが、ばれないように比較的お洒落をしようと工夫したことから、この文化が生まれたと考えられています。

友禅 ― 江戸時代の扇絵師・宮崎友禅斎の画風を布地に再現することで誕生した染色技法。柄の輪郭に糊置きをすることで細かい絵画風の表現が行われます。もの工程を経て完成する友禅は、引き染め、刺繍、金彩など職人の様々な技術が結集された作品です。

着丈70cm/身幅53cm/肩幅46cm/袖丈21cm